- アパートを建てるには狭すぎる
- 駐車場にするには中途半端な広さ
そんな理由で活用方法が見つからず、狭小地を持て余している方は少なくありません。
しかし条件次第では、狭小地はレンタルガレージ投資に向いている土地である可能性があります。
本記事では、85㎡・建蔽率60%の狭小地をモデルケースに、レンタルガレージ投資の収益性をシミュレーションしながら解説します。
狭小地が不動産市場で売れ残りやすい背景には、いくつかの理由があります。
今回のモデルケースである85㎡の土地は、建蔽率60%の条件では建築面積が約50㎡に制限されます。
この広さでは、住宅用途として使い勝手が悪く、建てられる建物の選択肢が限られます。
さらに周辺にまとまった広さの土地が比較的安価に出ている場合、買い手は広い土地を選ぶため、狭小地は市場に長期間残りやすい傾向があります。
結果として売り主との価格交渉の余地が生まれやすく、投資家にとって取得費を抑えられるチャンスでもあります。
レンタルガレージは、広大な土地を必要としません。
1区画あたり約20㎡あれば設置できるため、狭小地でも複数区画を確保できる場合があります。
今回のモデルケースである85㎡・建蔽率60%の土地では、建物が建てられる面積は約50㎡となります。
この広さでも、車が入るサイズのガレージを2区画設置することが可能です。
さらに重要なのが、取得費と利回りの関係です。
狭小地は価格交渉によって取得費を抑えられる可能性があります。
取得費が下がるほど総投資額の上限に余裕が生まれ、結果として利回りが改善します。
「売れ残りやすい土地」が、ガレージ投資においては「取得しやすい土地」になるのです。
不動産投資のシミュレーションというと、「月いくら稼げるか」という収益予測をイメージする方が多いと思います。
しかしレンタルガレージ投資では、建設費が土地の条件や仕様によって大きく変動するため、収益から逆算して「建設費をいくらまでに抑えるべきか」を把握することが重要です。
上限額を先に知ることで、業者への見積もり依頼や価格交渉の際に「この金額を超えるなら投資として成立しない」という判断基準を持つことができます。
今回のシミュレーション≫1区画、月額3万円に賃料を設定
本シミュレーションでは、以下のデータをもとに推定賃料を設定しています。
対象地周辺の人口密度を把握し、ガレージの潜在需要を推定します。
周辺の競合ガレージ数と賃料水準を調査し、供給状況を確認します。
これらのデータを組み合わせることで、「この賃料なら満車になる」という水準を推定しています。
建蔽率:60%、建築面積51㎡
敷地面積と建蔽率から、最大で2つのガレージが設置できると仮定しました。
参考:イナバ物置「ガレーディア」シリーズ
| 幅(mm) | 奥行(mm) | 高さ(mm) | 床面積(m2) |
|---|---|---|---|
| 3,630 | 6,275 | 2,960 | 22.78 |
本シミュレーションでは、アパート経営など他の土地活用と比較した際に収益性の高い目安として、表面利回り12%を目標値に設定しています。
表面利回りを12%、月額賃料を3万円とした場合、総投資額上限(土地取得費+建設費)は600万円となります。
| 区画数 | 賃料 | 表面利回り | 総投資額上限 (土地取得費+建設費) |
|---|---|---|---|
| 2 | 月額3万円 | 12% | 600万円 |
※総投資額の上限は「年間賃料収入 ÷ 目標利回り」で算出しています。
土地取得費と建設費上限額をシミュレーションしたものが、以下の表です。
| 坪単価 | 土地取得費 | 建設費上限 |
|---|---|---|
| 5万円 | 129万円 | 471万円 |
| 10万円 | 258万円 | 342万円 |
| 15万円 | 386万円 | 214万円 |
| 20万円 | 515万円 | 85万円 |
| 25万円 | 644万円 | 土地代だけで上限超過 |
シミュレーション表を見ると、月額3万円で設定した場合、土地購入時の坪単価は15万円以下に抑える必要があることが分かります。
実際に見積もり依頼をしたところ、以下の条件で建設費は350万円(消費税込み)でした。
- ガレージ区画数:2
- 既設アスファルトを最大限活かす
- 水道なし
これらの現状をふまえると、表面利回りを12%を目指す場合、坪単価は10万円以下に抑えることが目安となります。
以下のシミュレーターに、想定する賃料・区画数・土地面積・坪単価・目標利回りを入力してください。
入力内容に合わせて、建設費の上限額が自動計算されます。
土地をすでにお持ちの場合は、坪単価を0に設定することで建設費のみの上限額を確認できます。
ガレマニ
レンタルガレージ投資
建設費逆算シミュレーター
※ 土地取得費は「土地面積(㎡)÷ 3.3 × 坪単価」で算出しています。
※ 建設費は「総投資額の上限 − 土地取得費」で算出しています。土地をすでにお持ちの場合は建設費の上限としてお読みください。
坪単価が低いエリアほど建設費に使える予算が増え、ガレージ投資として成立しやすくなります。
居住用途では売れ残りやすい狭小地でも、価格交渉によって取得費を抑えられれば、レンタルガレージ投資の有力な候補地になり得ます。
地主の方であれば、より有利な条件でガレージ投資をすることも可能です。
ただし投資判断には、周辺の需要・競合状況の確認が不可欠です。
人口が少ないエリアや競合が多いエリアでは、想定どおりの賃料・稼働率が得られない可能性があります。
ガレマニでは、土地の住所をもとに5km圏内の競合ガレージ情報・平均賃料・設備導入率などをまとめた市場調査レポートを提供しています。
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