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使いにくい三角地の土地活用、レンタルガレージが青空駐車場より高単価になる理由

使いにくい三角地の土地活用、レンタルガレージが青空駐車場より高単価になる理由

土地を持っているのに、使い道がない。

そんな悩みを抱えている土地オーナーの中に、三角地や変形地を持て余しているケースは少なくありません。

住宅を建てるには形が悪い、売ろうにも買い手がつかない。固定資産税だけが毎年かかり続ける。

しかし、その土地がレンタルガレージとして収益を生む可能性があるとしたら、どうでしょうか。

本コラムでは、三角地をレンタルガレージとして活用する方法と、青空駐車場よりも高単価な収益が見込める理由を、建設費シミュレーションとともに解説します。

第1章 三角地がレンタルガレージに向いている理由

三角地とは、土地の形状が三角形、またはそれに近い変形地のことを指します。

相続や古くからの所有などで手に入れたものの、活用方法が見つからず固定資産税だけを払い続けているオーナーも少なくありません。

三角地が戸建て・マンションに不向きな理由

三角地が住宅建設に向かない理由は主に2つあります。

建設コストが割高になる

通常の整形地と異なり、三角地への建設は設計・施工が複雑になります。

特殊な形状に対応するための追加費用が発生するため、同じ面積の整形地と比較して建設コストが高くなりやすい構造です。

資産価値・売却のしにくさ

住宅用途としての使い勝手が悪いため、買い手がつきにくく、売却価格も周辺の整形地より低くなる傾向があります。

不動産市場では「難あり物件」として扱われることが多いのが現実です。

こうした理由から、三角地は長年にわたって活用されないまま放置されるケースが多く見られます。

しかし、住宅に不向きなこの形状が、レンタルガレージにおいてはさほど問題にならない場合があります。

三角地にレンタルガレージがおすすめな理由

ガレージは基本的に、設置面積と間口が確保できれば土地の形状を問わず設置できます。

ガレージのサイズを変える、ガレージが置けないスペースは一時駐車スペースや水栓を設置するなど、様々な活用方法があります。

このように住宅であればデッドスペースが多い土地の形状でも、レンタルガレージであれば有効活用できる可能性があります。

青空駐車場よりもレンタルガレージが高単価になる理由

同じ土地を使った収益化でも、青空駐車場とレンタルガレージでは得られる賃料に大きな差があります。

ガレマニが収集した全国1,400件以上のレンタルガレージデータによると、全国平均の月額賃料は26,000円前後です。

一方、月極駐車場(青空)の全国平均は5,000〜15,000円程度が主流です。

この差が生まれる理由は、ターゲット層の違いにあります。

青空駐車場の主な利用者は「車を置く場所が必要な人」です。

対してレンタルガレージを借りる人は、「置ければいい」ではなく「守りたい」という動機で契約します。

目的が明確なぶん、多少賃料が高くても条件に合う物件を選ぶ傾向があります。

シャッターと屋根があるだけで、雨風・紫外線・いたずらから荷物を守れるという付加価値が、青空駐車場との価格差を生み出しています。

設備(照明・換気扇・コンセントなど)をプラスすることで、さらに高単価な設定が可能になるエリアも存在します。

レンタルガレージ三角地での建設費シミュレーション

不動産投資のシミュレーションというと、「月いくら稼げるか」という収益予測をイメージする方が多いと思います。

しかしレンタルガレージ投資では、建設費が土地の条件や仕様によって大きく変動するため、収益から逆算して「建設費をいくらまでに抑えるべきか」を把握することも重要です。

上限額を先に知ることで、業者への見積もり依頼や価格交渉の際に「この金額を超えるなら投資として成立しない」という判断基準を持つことができます。

実際に売りに出ている三角地でシミュレーション

シミュレーションでは、実際に売りに出ている三角地をモデルにしました。

土地スペック

  • 土地面積:118㎡
  • 建蔽率:60%
  • 建築面積70.8㎡
  • 2つの道路に接面する三角地

ガレマニの賃料設定の考え方

今回のシミュレーション≫1区画、月額3万円に賃料を設定

本シミュレーションでは、以下のデータをもとに推定賃料を設定しています。

シミュレーション01人口分布イメージ

国土交通省の250mメッシュ人口分布データ

対象地周辺の人口密度を把握し、ガレージの潜在需要を推定します。

競合レンタルガレージの配置と賃料

周辺の競合ガレージ数と賃料水準を調査し、供給状況を確認します。

これらのデータを組み合わせることで、「この賃料なら満車になる」という水準を推定しています。

ガレージ配置イメージ

三角地のガレージ設置イメージ01

敷地面積と建蔽率から、最大で3つのガレージが設置できると仮定しました。

参考:イナバ物置「ガレーディア」シリーズ

幅(mm)奥行(mm)高さ(mm)床面積(m2)
3,6306,2752,96022.78

シミュレーション条件

本シミュレーションでは、アパート経営など他の土地活用と比較した際に収益性の高い目安として、表面利回り12%を目標値に設定しています。

表面利回りを12%、月額賃料を3万円とした場合、総投資額上限(土地取得費+建設費)は900万円となります。

区画数賃料表面利回り総投資額上限
(土地取得費+建設費)
3月額3万円12%900万円

※総投資額の上限は「年間賃料収入 ÷ 目標利回り」で算出しています。

シミュレーション結果

土地取得費と建設費上限額をシミュレーションしたものが、以下の表です。

坪単価土地取得費建設費上限
5万円179万円721万円
10万円358万円542万円
15万円536万円364万円
20万円715万円185万円
25万円894万円6万円

ガレージ建設費は180万円~の費用がかかります*。

3区画のガレージを作る場合、180万円×3区画=540万円の費用がかかると仮定すると、表面利回りを12%を目指す場合は坪単価を10万円以下に抑えることが目安となります。

*ガレージ建設費は、土地の状態や導入設備によって変わります

建設費逆算シミュレーター

以下のシミュレーターに、想定する賃料・区画数・土地面積・坪単価・目標利回りを入力してください。
入力内容に合わせて、建設費の上限額が自動計算されます。

土地をすでにお持ちの場合は、坪単価を0に設定することで建設費のみの上限額を確認できます。

ガレマニ

レンタルガレージ投資
建設費逆算シミュレーター

“`
月額賃料
区画数
土地面積
坪単価
万円
目標表面利回り
%
シミュレーション結果
年間賃料収入
土地取得費(概算)
総投資額の上限
建設費の上限
※ 本シミュレーターは表面利回りをもとにした試算です。固定資産税・維持費等を考慮した実質利回りは別途ご確認ください。
※ 土地取得費は「土地面積(㎡)÷ 3.3 × 坪単価」で算出しています。
※ 建設費は「総投資額の上限 − 土地取得費」で算出しています。土地をすでにお持ちの場合は建設費の上限としてお読みください。
“`

三角地がレンタルガレージに向かないケース

三角地のレンタルガレージ活用には、事前に確認すべき点があります。

接道条件の確認

建築基準法上の接道義務を満たしていない土地は、そもそも建築行為ができません。

レンタルガレージが建築確認申請の対象になるかどうかは規模や構造によって異なりますが、事前に確認が必要です。

競合が多いエリアでは苦戦する

土地の形状よりも、立地と競合環境の方が収益に直結します。

周辺に競合ガレージが多数存在するエリアでは、稼働率が上がりにくい可能性があります。

建設前に競合状況を把握することが不可欠です。

三角地をレンタルガレージにする前に確認すること

建設費のシミュレーションと同じくらい重要なのが、市場の把握です。

賃料相場は周辺データで判断する

「このくらいの賃料なら利回りが出る」という逆算から賃料を決めるのは危険です。

周辺ガレージの実際の賃料データをもとに、相場に合った価格設定をしなければ、長期的な空室につながります。

競合は賃料だけ調べても不十分

競合ガレージの賃料を調べる方はいますが、区画数・設備状況まで把握できているケースは多くありません。

特に注意が必要なのは、満車になったガレージはWeb上から情報が消えるという点です。

今日時点で検索して見つかった競合は、市場全体のほんの一部でしかありません。

一時点の調査では、エリアの競合実態を正確に把握することは困難です。

設備の判断は導入率と賃料データをもとに

「とりあえず設備を充実させれば埋まる」という考えも危険です。

設備投資には費用がかかり、賃料への反映には限界があります。

その都道府県でどんな設備が導入されているか、設備の有無で賃料にどれだけ差があるかを把握した上で判断することが重要です。

まとめ

三角地は「使えない土地」ではありません。

間口と接道条件を満たしていれば、レンタルガレージとして青空駐車場を上回る収益を生む可能性があります。

ただし、建設費だけを計算して参入を決めるのはリスクがあります。

賃料相場・競合状況・設備の費用対効果など、これらを把握した上で判断することが、長期的な安定稼働につながります。

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