レンタルガレージ投資を検討するとき、多くの人は利回りや初期費用を調べるのではないでしょうか。
しかし実際に安定収益を得ているオーナーの物件を調べると、「立地の構造的な優位性」によって空室リスクを下げていることが確認されています。
本コラムでは、レンタルガレージ需要に影響すると考えられる「土地の希少性仮説」についての解説で簡単に触れた法規制による需要底上げのメカニズムに焦点を当てます。
同じ地形条件の都市でも、法規制の状況によって稼働率に大きな差が出ることがあります。
この仕組みを理解し、投資エリア選定にご活用ください。
市街化調整区域は、都市計画法で市街化を抑制するエリアとして指定されています。
農地・山林・自然環境を守ることを目的としており、原則として建物の新築や開発行為が制限されます。
実際に投資用地を探しているときに、「調整区域だと使えない」という見方で終わることが多いのではないでしょうか。
しかし、この調整区域を俯瞰して見ると、思わぬ穴場エリアを発見できる可能性があります。
市街化調整区域に囲まれた都市では、「土地の奪い合い」が起こりやすい状態になります。
上のイラストのように市街化調整区域に囲まれ、土地の利用が制限されているエリアでは、「都市部周辺に空き地があるのに活用できない」というミスマッチが起こります。
また、マンション住まいや敷地に余裕がない住民が「ガレージが欲しい」と思っても、近隣に手頃なサイズの土地が売りに出ることは稀であり、自ら建てるという選択肢は事実上閉ざされています。
その結果、自前でガレージを持てない層の受け皿として、レンタルガレージの需要が底上げされます。

金沢市の都市計画図を見ると、市街地の周囲を市街化調整区域が取り囲んでいることがわかります。
山側は山地、北側は日本海、南北方向は調整区域という構造で、市街地が物理的にも法規制的にも拡張できない状態になっています。
出典:https://toshikeikaku-info.jp/

大垣市は、調整区域が市街化区域の約1.4倍の面積を占めています。
調整区域との境界部分の、都市部から外れた比較的土地価格が安いエリアにガレージが建設され、高い稼働率となっています。
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浜松市は西区がほぼ全域で市街化調整区域、北区も面積の大半が調整区域となっており、市街化区域は鉄道沿線沿いの限られたエリアに集中しています。
都市部に建設されたガレージが多数確認されています。
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各都市の調整区域の状況は、国土交通省が提供する「国土数値情報」や各市区町村のウェブサイトで公開されている都市計画図で確認できます。
地図上で市街化区域と調整区域の割合を見ることで、その都市の土地制約の強さを視覚的に把握できます。
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市街化調整区域は一般的に「建てられない不便な土地」として認識されがちです。
しかし投資家の視点で見れば、調整区域に囲まれた市街地は供給が増えにくく需要が集中しやすいという構造的な優位性を持っています。
法規制はリスクではなく、正しく読めば収益性を予測するための重要な情報となります。
地形と合わせて法規制を確認する習慣をつけることで、投資エリアの選定精度が大きく上がります。
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